「〇〇さんって、本当に優しいよね」 「すごくいい人なのは分かるんだけど…ごめんなさい」
職場の女性や友人からは慕われている。真面目に仕事に取り組み、人への気遣いも忘れない。それなのに、なぜか恋愛にだけは発展しない。勇気を出してアプローチしても、核心に触れるとやんわり断られてしまう…。
もしあなたが30代でこのような経験に心当たりがあるなら、それは「いい人止まりの罠」に陥っているサインかもしれません。
女性が結婚相手に「優しさ」を求めるのは事実です。しかし、ただ優しいだけの「いい人」は、残念ながら「都合のいい人」や「どうでもいい人」になりがちで、異性として見られることはありません。
この記事では、そんな苦しいループから抜け出すために、あなたが今すぐやめるべき3つの行動を、女性心理の観点から具体的に解説します。
そもそも「いい人」と「恋愛対象になる男性」の決定的な違いとは?
多くの男性が勘違いしていますが、女性が魅力を感じるのは、単なる優しさではありません。女性が男性に感じる魅力の根源は「安心感」と、心を揺さぶる「ドキドキ」のバランスにあります。
「いい人止まり」で終わってしまう男性は、相手に嫌われまいとするあまり「安心感」を与えることだけに終始してしまい、異性として意識させる「ドキドキ」の要素が完全に欠けているのです。
その結果、女性からは「一緒にいて楽だけど、男としては見れない」「相談相手としては最高だけど、彼氏としては想像できない」という評価を下されてしまいます。
優しさは、あなたの素晴らしい長所です。しかし、その優しさを「魅力」に変えるためには、これからお話しする3つの行動を見直す必要があります。
恋愛対象に見られない男性が、今すぐやめるべき3つの行動
あなたの優しさを本当の魅力に変えるため、今日から意識して「やめて」ほしい行動が3つあります。
行動①:女性の意見をすべて肯定し、顔色を伺うのをやめる
「嫌われたくない」「相手に合わせなければ」という気持ちが強い男性ほど、女性の意見をすべて「いいね!」「そうだね!」と肯定してしまいます。一見、協調性があるように見えますが、女性側から見るとこう映っています。
- 「この人、自分の意見がないのかな?」(頼りなく見える)
- 「本当にそう思ってる?本心が分からない」(不誠実に見える)
- 「何を言っても肯定されるから、話していてもつまらない」(退屈に見える)
常に相手の顔色を伺い、当たり障りのない返事しかしない男性は、刺激がなく、対等なパートナーとして見られません。
【今すぐこう変えよう】 自分の意見や価値観を、たとえ相手と違ってもいいので、きちんと伝える練習をしましょう。もちろん、相手を否定する必要はありません。「そういう考え方もあるんだね。僕はこう思うな」と、I(アイ)メッセージで伝えるのがコツです。
(会話例) 女性:「やっぱり休日は家でゆっくり映画を観るのが一番だよね」
悪い例:「うん、そうだね!家が一番だよね」(ただ同調しているだけ)
良い例:「家でゆっくりも最高だよね。僕はどっちかというとアクティブに外に出たいタイプで、先週末は〇〇にハイキングに行ってきたんだ。でも、〇〇さんのおすすめの映画も気になるな。今度教えてくれる?」
このように、自分の考えを伝えつつ、相手への興味も示すことで、会話に深みが生まれ、「あなた」という人間の輪郭がはっきりと見えてきます。その「違い」こそが、相手を惹きつけるスパイスになるのです。
行動②:相手の機嫌を取るためだけの「御用聞き」をやめる
デートの計画を立てるとき、いつもこう聞いていませんか?
「次のデート、どこ行きたい?」 「何食べたい?君の好きなものでいいよ」
相手を尊重しているつもりのこの行動、実は女性に「決断の丸投げ」というストレスを与えている可能性があります。毎回「どうしたい?」と聞かれ続けると、「この人は私を楽しませる気がないのかな」「全部私任せで疲れる…」と思われてしまうのです。
女性は、男性に心地よいリーダーシップを求めています。あなたとの未来を想像したとき、決断力のない男性についていきたいとは思えません。
【今すぐこう変えよう】 「御用聞き」ではなく、「提案者」になりましょう。あなたが主体となってデートプランを考え、選択肢を提示してあげるのです。
(デートの誘い方例) 悪い例:「今度の日曜、空いてる?どこか行かない?」
良い例:「今度の日曜、もしよかったら食事に行かない?僕、〇〇(地名)に美味しいイタリアンのお店を見つけたんだ。もしイタリアンの気分じゃなかったら、△△に素敵そうな和食のお店もあったけど、どっちか興味ある?」
このように、具体的な提案を2つほど用意することで、「私のために色々考えてくれたんだ」という誠実さが伝わると同時に、あなたの頼りがいや決断力をアピールすることができます。最終的に女性に選んでもらう形なので、独りよがりにもなりません。
行動③:「自分なんて…」という自己犠牲的な謙遜をやめる
「僕なんかといても、つまらなくない?」 「〇〇ちゃんは可愛いから、もっといい人がいるよ」
自信のなさからくる、こうした自己犠牲的な謙遜は、絶対にやめてください。言っている本人は謙虚なつもりかもしれませんが、言われた女性は非常に困ります。
- 「そんなことないよ」と気を遣ってフォローしなければならず、疲れる。
- 「そんなに自信がない人と一緒にいても、楽しくない」と感じる。
- 「私と一緒にいるのが、この人にとって不相応だと思ってるの?」と不快に感じる。
自信のなさは、伝染します。自分を卑下する男性と一緒にいても、女性の自己肯定感は上がりません。女性は、自分に自信を持ち、人生を楽しんでいる男性に魅力を感じるのです。
【今すぐこう変えよう】 ネガティブな自己評価を口にするのをやめ、ポジティブな言葉に変換する癖をつけましょう。特に、感謝を伝えるときは要注意です。
(感謝の伝え方例) 悪い例:「僕なんかのために時間を使ってくれて、本当にありがとう…」
良い例:「今日は〇〇さんと一緒に過ごせて、すごく楽しかった!本当にありがとう!」
主語を「僕なんか」ではなく、「あなたといて楽しかった」というポジティブな感想に変えるだけで、印象は全く変わります。あなたの長所や好きなことについて、堂々と楽しそうに話す姿は、何よりも魅力的に映ります。
まとめ:もし、一人で変わるのが難しいと感じたら
今回お伝えした「やめるべき3つの行動」をまとめます。
- 女性の意見をすべて肯定し、顔色を伺うのをやめる
- 相手の機嫌を取るためだけの「御用聞き」をやめる
- 「自分なんて…」という自己犠牲的な謙遜をやめる
これらは、長年の思考の癖や行動パターンが原因です。明日からすぐに完璧に変えるのは難しいかもしれません。
「頭では分かっているけど、いざ女性を前にすると、ついやってしまう」 「どうやって自信を持てばいいのか、その方法が分からない」
もしあなたが一人で変わることに限界を感じているなら、ぜひ一度、私たち「結婚道場」の門を叩いてみてください。
結婚道場は、単に男女をマッチングさせる場所ではありません。師範(カウンセラー)とのマンツーマンの稽古を通じて、あなたの思考の癖を根本から見直し、揺るぎない自信という「心の幹」を育てる場所です。
今回お話ししたようなコミュニケーションの「型」を、模擬デートや日々のメッセージ添削といった実践的な稽古を通じて、体に染み込ませていきます。
あなたの「優しさ」は、決して弱点ではありません。それは最強の武器になる可能性を秘めた、素晴らしい長所です。その武器の本当の使い方を、私たちと一緒に学びませんか?