結婚相談所に入会し、いよいよ迎えたお見合い当日。 プロフィール上では好印象だったお相手を目の前に、あなたは今、こんな風に固まってしまっていませんか?
「何を話せばいいか、頭が真っ白になってしまった…」 「沈黙が怖くて、当たり障りのない質問しかできない」 「盛り上げようと焦れば焦るほど、空回りしてしまう」
特に真面目で誠実な男性ほど、この「お見合いでの会話」という最初の関門で、本来の魅力を全く発揮できずに終わってしまうケースが後を絶ちません。せっかくのチャンスを、ただ緊張しただけで棒に振ってしまうのは、あまりにもったいないことです。
でも、安心してください。お見合いの会話は、センスや話術がすべてではありません。事前に「何を話すか(ネタ)」を準備しておくだけで、心に余裕が生まれ、驚くほどスムーズに会話をリードできるようになります。
この記事では、これまで数多くの男性を成婚に導いてきた結婚道場の師範が、口下手な男性でも絶対に盛り上がる「会話の鉄板ネタ3選」を、具体的な会話例とともに伝授します。
大前提:お見合いは「審査会」ではなく「相互理解の場」
まず、あなたの心を縛り付けている大きな勘違いを解き放ちましょう。それは、「お見合いで相手から試されている」「うまく話して合格しなければ」という考え方です。
お見合いは、あなたが一方的に審査される場所ではありません。あなたがお相手を理解すると同時に、お相手もあなたを理解しようとする、対等なコミュニケーションの場です。
完璧な自分を演じる必要はありません。少し口ごもっても、言葉に詰まっても大丈夫。大切なのは「あなたのことを知りたいです。そして、私のことも知ってほしいです」という誠実な姿勢を見せることです。このマインドセットを持つだけで、肩の力が抜け、自然体で話せるようになります。
緊張をほぐし、好印象を与える会話の鉄板ネタ3選
それでは、具体的な会話のネタを見ていきましょう。この3つを順番に話していくだけで、約1時間のお見合いの時間はあっという間に過ぎるはずです。
鉄板ネタ1:「プロフィールの深掘り」で関心を示す
最も安全で、かつ効果的なのが、お相手のプロフィールを起点に話を広げることです。「ちゃんとあなたのことに興味を持って、プロフィールを読み込んできましたよ」というメッセージが伝わり、お相手は心を開きやすくなります。
ポイントは、「はい/いいえ」で終わる質問ではなく、相手が自分の言葉で語りたくなるような質問をすることです。
(趣味が「映画鑑賞」のお相手への質問例)
悪い例:「映画がお好きなんですね。」(→「はい」で会話が終了)
良い例1:「プロフィールに〇〇(具体的な映画名)がお好きと書いてありましたが、僕もあの映画のファンなんです。特に、ラストシーンの〇〇というセリフが心に残っていて。〇〇さんは、どのシーンが一番印象に残っていますか?」
良い例2:「最近、何かご覧になった映画で『これは当たりだった!』という作品はありますか?僕も映画が好きで、次に見る作品を探しているんです。」
このように、①共通点を示す、②自分の感想を少し加える、③相手の感情や考えを尋ねる、というステップを踏むことで、単なる事実確認ではない、温かみのある会話が生まれます。旅行、グルメ、スポーツなど、他の趣味でも応用は全く同じです。
鉄板ネタ2:「休日の過ごし方」で価値観を知る
休日の過ごし方は、その人のライフスタイルや価値観が色濃く反映されるトピックです。結婚後の生活をイメージしやすいため、お互いの相性を確かめる上でも非常に重要になります。
ここでのポイントは、自分の休日の過ごし方も正直に話すことです。
(休日の過ごし方についての会話例)
あなた:「〇〇さんは、お休みの日はアクティブに過ごされることが多いですか?それとも、お家でゆっくりされるのがお好きですか?」
お相手:「どちらかというと、家で本を読んだりしてのんびりしていることが多いですね。」
悪い例:「そうなんですね。」(→会話が終了)
良い例:「そうなんですね!本を読まれるんですね、素敵です。僕は結構アクティブな方で、先週末は友人と〇〇までドライブに行ってきました。でも、家でゆっくり過ごす時間も大切にしたいと思っているので、〇〇さんのような過ごし方もすごくいいなと思います。ちなみに、どんなジャンルの本を読まれるんですか?」
相手の過ごし方を一度受け入れた上で、自分の過ごし方を正直に話す。そして、相手の趣味にさらに一歩踏み込んで質問する。この流れによって、「自分とは違うけど、それも素敵ですね」という受容のメッセージと、「あなたのことをもっと知りたいです」という好奇心の両方を伝えることができます。
鉄板ネタ3:「好きな食べ物」から次回のデートに繋げる
お見合いの終盤、ぜひ話してほしいのが「好きな食べ物」の話題です。これは、ただの雑談ではありません。自然な流れで次回のデートに繋げるための、極めて戦略的な布石です。
(好きな食べ物についての会話例)
あなた:「色々とお話できて楽しかったです。そうだ、突然なんですが、〇〇さんは何か苦手な食べ物とかありますか?逆に、これを食べるとテンションが上がる!みたいなものはありますか?」
お相手:「苦手なものは特にないですね。好きなのはイタリアンで、特にパスタが好きです!」
悪い例:「へぇ、そうなんですね!イタリアン美味しいですよね。」(→ただの感想で終わってしまう)
良い例:「パスタ、いいですね!僕も大好きです。実は、会社の近くにすごく美味しい生パスタのお店があるんです。もし、今日のこの後、お互いにもう少しお話してみたいなと感じたら…なんですけど、ぜひ一度ご一緒できたら嬉しいな、なんて思いました。」
このように、好きな食べ物を聞いた上で、具体的な店名や場所を出し、「もしよろしければ」という謙虚な枕詞とともに、次回の約束をその場で提案するのです。お相手の好きなものを覚えていてくれた、という事実は、女性にとって非常に嬉しいサプライズです。たとえその場でOKがもらえなくても、「仮交際に進んだら、ぜひあのお店に」という会話のきっかけになります。
まとめ:準備が、あなたの最大の武器になる
今回ご紹介した、お見合いで使える鉄板ネタをまとめます。
- 「プロフィールの深掘り」で関心を示す
- 「休日の過ごし方」で価値観を知る
- 「好きな食べ物」から次回のデートに繋げる
お見合い前に、お相手のプロフィールを見ながら「この3つのネタを、この順番で話そう」とシミュレーションしておくだけで、あなたの心には大きな余裕が生まれるはずです。
「準備」こそが、緊張に対する最大の処方箋であり、あなたの誠実さを伝える最強の武器になります。
そして、もしあなたが「こうしたテクニックだけでなく、もっと根本から自分を変えたい」「自信のなさを克服し、どんな女性の前でも堂々と振る舞えるようになりたい」と願うなら、私たち「結婚道場」の稽古が、あなたの力になれるかもしれません。
結婚道場では、こうした会話のロールプレイングはもちろんのこと、あなたの自信を根底から育てるためのマインドセットの変革まで、師範がマンツーマンで徹底的にサポートします。
緊張するのは、あなたが真剣な証拠です。その真剣さを、空回りではなく「最高の出会い」に繋げてみませんか?