はじめに:一生懸命なあなたほど「面接官」になっている
ホテルのラウンジや落ち着いたカフェ。目の前には、プロフィール写真よりも素敵な女性。
「なんとかして、彼女のことを知らなきゃ」
「沈黙を作っちゃいけない。質問を考えなきゃ」
あなたは必死に言葉を絞り出します。
「お仕事は何をされているんですか?」
「休日は何をされているんですか?」
「好きな食べ物は何ですか?」
女性は答えてくれます。「事務職です」「カフェ巡りです」「イタリアンが好きです」。
あなたはさらに続けます。「そうですか! どこらへんのカフェに行くんですか?」「イタリアンだとパスタが好きですか?」
……どうでしょう。一見、会話は続いているように見えます。しかし、女性の心の中はこうです。
(あぁ、またこの質問か。まるで面接だな……。全然、心が動かない。)
実は、「質問をすること」と「会話を盛り上げること」は全くの別物です。あなたが質問をすればするほど、相手は「答えなければならない」という義務感に襲われ、心理的な壁を厚くしてしまいます。
なぜ、あなたの誠実な質問が「面接」になってしまうのか。その正体と、突破口を解説します。
1. なぜ「質問攻め」は女性を疲れさせるのか?
あなたが質問を繰り返す理由は、相手に興味があることを示し、会話を途切れさせないためでしょう。しかし、そこには2つの大きな「誤解」があります。
1-1. 相手の情報を集めても「仲」は深まらない
お見合いは、履歴書の確認作業ではありません。
相手の勤務地、趣味、好きな食べ物……それらの「データ」をいくら集めても、二人の間に「感情の交流」がなければ、それはただの調査報告書です。
女性が求めているのは、「何をしているか」という情報ではなく、「どんな気持ちでそれをしているか」という心の動きです。
1-2. 「返報性(へんぽうせい)」のプレッシャー
人間には、何かをしてもらったらお返しをしなきゃ、という「返報性」という心理が働きます。
あなたが一方的に質問(=投げかけ)を続けると、相手は「答え(=お返し)」を出し続けなければなりません。これは、相手の脳に大きな負担(認知負荷)をかけます。
結果として、女性は「この人といると、なんだか疲れる」と感じてしまうのです。
2. 解決の鍵は『自己開示(じこかいじ)』にある
「質問しちゃいけないなら、どうすればいいんだ?」
その答えは、「質問する前に、自分を見せること」、つまり『自己開示』です。
心理学では、「自分から先に心を開いた相手に対して、人は心を開きやすくなる」ことが証明されています。
2-1. 自己開示が「安心感」を生む
想像してみてください。名前も名乗らない人から「住所はどこですか?」と聞かれたら怖いですよね。でも、「私は新宿に住んでいるのですが、あなたはどのあたりですか?」と聞かれたら、答えやすさが格段に変わります。
自分の情報を先に差し出すことは、「私は怪しいものではありません」「私はあなたを信頼して、自分の話をしています」という強力な安心パルスになるのです。
2-2. 脳のシンクロは「自分語り」から始まる
前回の記事でお伝えした「脳のシンクロ(ニューロ・カップリング)」も、あなたが自分のエピソードを話すことで、相手がそれを追体験し、初めて動き出します。
データ(質問)のやり取りでは、脳はシンクロしません。あなたの「経験」や「感情」という物語を話すことで、初めて二人の脳が重なり合うのです。
3. 面接を「会話」に変える! 3ステップ実践法
具体的に、どう会話を組み立てればいいのか。明日から使える3つのステップを紹介します。
ステップ1:【自分の話 1】+【質問 1】のパッケージ
いきなり質問を投げないでください。必ず、自分の情報を添えてください。
- NG(面接): 「お休みの日は何をされているんですか?」
- OK(会話): 「僕は最近、キャンプにハマっていて、先週末も山に行ってきたんです。〇〇さんは、お休みの日は外に出るのと家でゆっくりするの、どちらが多いですか?」
こうすることで、相手はキャンプの話に食いついてもいいし、インドア派だと答えてもいい。「自由」が生まれるのです。
ステップ2:事実(Fact)ではなく「感情(Feeling)」を聞く
相手が「イタリアンが好きです」と答えたら、次は「どこのお店ですか?」(事実)ではなく、「どういう時に、イタリアンを食べたいなって思うんですか?」(感情)と聞いてみてください。
「仕事で頑張った時のご褒美なんです」
そんな答えが返ってきたら、あなたは彼女の「価値観」に触れることができます。
ステップ3:【比較表】面接官と大人の男の違い
項目 | 疲れる「面接官」 | 選ばれる「大人の男」 |
意識の方向 | 相手を「調査」しようとする | 二人の「雰囲気」を良くしようとする |
話題の選び方 | 条件や事実(仕事・居住地) | 感情やエピソード(失敗談・感動) |
自分の話 | ほとんどしない(隠す) | 弱みも見せつつ、心を開く |
質問の意図 | 沈黙を埋めるため | 相手を深く理解するため |
4. 「何を話していいか分からない」を打破するトレーニング
「自己開示が大事なのはわかった。でも、自分の話なんて面白くないし……」
そう思うかもしれません。でも、大丈夫です。
お見合いでの自己開示に必要なのは「すごい武勇伝」ではなく、**「人間味が伝わる小さなエピソード」**です。
結婚道場の「稽古」で身につくこと
一人で考えていても、自分の会話のどこが「面接」になっているかは気づけません。結婚道場では、以下のトレーニングであなたの会話を根本からアップデートします。
- 自己開示のネタ帳作り: あなたの人生の中から、女性が共感し、安心するエピソードを一緒に掘り起こします。
- 模擬デートでの実演: プロの女性スタッフを相手に、質問と自己開示のバランスを体に叩き込みます。「今のは面接っぽかったです!」というリアルなフィードバックが、あなたを変えます。
- 声のトーンと表情の改善: 内容が良くても、顔が怖ければ「尋問」です。相手を安心させる笑顔と、包容力のある声の出し方を指導します。
まとめ:あなたの「物語」を共有しよう
お見合いは、お互いのデータを照合する場ではありません。
「この人と一緒にいたら、どんなに楽しいだろう」
それを予感させる場です。
あなたが完璧な面接官を目指す必要はありません。むしろ、ちょっとした失敗談や、最近感動したことなど、「あなたの人間臭さ」を見せてください。
あなたが心を開けば、彼女も必ず心を開いてくれます。
「質問攻め」の鎧(よろい)を脱ぎ捨てて、等身大のあなたで語り合ってみませんか?
その一歩が、2回目デートへの最短ルートになります。
[▶ 「面接」を卒業して「会話」を楽しめる自分へ。無料相談で第一歩を踏み出す]

